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| われわれの「社会」の学問、社会学は、身近にも感じるが、実は広くて深いもの。ここでは効率よくまとまったゼミネット公務員講座の社会学を、ちょっと読み込んで皆さんにご紹介するWEB版特別講義です。第1回は社会学の誕生から第2世代の胎動まで。 |
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 |
| 第1回 社会学ベビー誕生! 父はコントで母スペンサー? |
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1 社会学の誕生 社会学という言葉を創始した、「社会学の父」コントと、社会進化論の代表格スペンサー。彼らはともに社会を有機体としてとらえ(社会有機体説)、その発展段階を定式化した。その背景には市民革命、産業革命、科学の進歩という急激な社会の近代化があった。 ![]() 2 コントの「三段階の法則」 コントは人類の知識や社会のあり方も1人の人間と同じように成長すると考えた。 |
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【ここがポイント!】 それぞれの段階を子供の成長で例えると・・・。 神学的段階 ■神学的な知識 小さな子供はいつも「どうして?」という疑問を勝手な想像で解釈してしまう。 ■軍事的な社会 おもちゃはケンカでとりあう。 形而上学的段階 ■形而上学的な知識 子供も成長してくると、現実を観察して頭で色々考えるようになる。 ■法律的な社会 きまりを守って友達と仲良くできるようになる。 実証的段階 ■実証的な知識 大人になって現実を知ると、勝手な想像ではなく経験から色々な法則を知るようになる。 ■産業的な社会 もうケンカなんてしないで仕事をがんばる。 |
![]() 3 スペンサーの「軍事型社会から産業型社会へ」 「適者生存」という言葉はスペンサーに始まる。彼にとって自由な諸個人の産業活動(自由放任)こそ理想であった。だから、軍事的な強者が個人の自由や権利を奪って支配する軍事型社会から、自由な諸個人の競争と協力によって成り立つ産業型社会へと社会は進化するものとされたのだ。 |
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【ここがポイント!】 社会静学と社会動学 コントやスペンサーの段階説は、ある段階での社会のあり方についての社会静学と、それらの段階の進歩についての社会動学から成り立っている。社会静学がスナップ写真を撮るカメラなら、社会動学はビデオカメラみたいなものだ。アイドルのファンにとって写真集もビデオも必須アイテムであるように、社会学にとってこの2つは必須な方法なのだ。現在では社会静学は社会構造論、社会動学は社会変動論と呼ばれている。 |
![]() 4 社会学第2世代の登場 コントやスペンサーの社会学はいまだ哲学的であり、社会学独自の理論と方法の発展にはデュルケム、ジンメル、ウェーバーら社会学第2世代を待たねばならなかった。 |
| ゼミネット公務員講座で、わかりやすく解説しています。 |
| 次回は 「とことん考える、社会学ってなんだぁ〜 デュルケムとジンメル」です。ご期待ください。 |
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